レクサスのフラッグシップセダン「LS」といえば、高級車の象徴的存在であり、静粛性・快適性・品質のすべてにおいてトップクラスとされるモデルです。しかし、ネット上や一部のユーザーから「レクサスLSって意外と安っぽい」「内装が高級に見えない」といった声があるのも事実です。
なぜ高級車であるはずのLSが、そうした“安っぽい”という評価を受けるのでしょうか?この記事では、レクサスLSが安っぽいと言われる理由とその真偽、そして本当の価値を徹底解説します。
なぜレクサスLSが「安っぽい」と言われてしまうのか?
【1】内装デザインが“派手すぎる”と感じる層がいる
現行のLS(XF50系)では、和の美意識を取り入れた独特の内装デザインが採用されています。たとえば:
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鱗のようなドアトリム(切子ガラス風の装飾)
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波の流れを表現したハンドクラフトの刺繍
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日本的な「折り紙」デザインのモチーフ
これらは一見すると非常に芸術的で高級感がありますが、一部のユーザーからは、
「奇抜すぎて安っぽく見える」
「光の反射がチープに感じる」
「クラウンの方が上品に見える」
という声が上がることもあります。つまり、人によっては“洗練”よりも“派手・うるさい”と感じてしまうことが、安っぽさにつながる印象となっています。
【2】一部のプラスチック素材の使い方が気になる
レクサスLSの内装は、ウッド・本革・スエードなどの高級素材がふんだんに使われていますが、一部では**「操作系まわりのプラスチック感が気になる」**という指摘も見られます。
たとえば:
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エアコンパネルのボタンやダイヤル
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ナビゲーション画面まわりの枠
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ドリンクホルダーのフタ部分
こうした「直接触れる場所」がチープに感じると、全体的に安っぽい印象を受けやすくなるのです。
【3】欧州車(ベンツSクラス・BMW 7シリーズ)との比較
レクサスLSは、よくメルセデス・ベンツSクラスやBMW 7シリーズと比較されます。その際に、
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Sクラスはシンプルで洗練されている
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BMWはスポーティで先進的
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レクサスは装飾過多で安っぽく感じる
といった“欧州車の上質感”と比較された結果、相対的に「LSの内装は派手な割に高級感が足りない」と感じられてしまうケースがあります。
つまり、「LS単体では高級に見えても、ライバルと比べたときに“安く見える”と錯覚されることがある」のです。
【4】中古市場での価格下落がイメージに影響
LSは、新車価格で1000万円を超える高級車ですが、中古になると数年で半額以下、10年落ちでは200万円台まで落ちることもあります。
この「価格の下落幅の大きさ」が、
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「あれ?意外と安くなってる=安っぽい車なの?」
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「高級車って感じがしない」
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「誰でも買えるんじゃないの?」
といった“価値の低下”というイメージにつながり、ブランドイメージが安っぽく見えてしまう要因の一つになっています。
レクサスLSは本当に安っぽい?プロの視点から見る本当の価値
✅ 内装の仕立て・素材は一級品
レクサスLSは、インテリアの造り込みや素材の選定において非常に高いクオリティを誇ります。たとえば:
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本木目の加飾パネル(アートウッド)
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職人による本革ステッチ
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静音設計された室内空間
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スエードやアルカンターラの天井仕上げ
これらは、一部の欧州車よりもコストをかけて作られている部分もあり、見た目以上に「所有する喜び」を感じられるポイントです。
✅ 安っぽさの感じ方は「価値観」による部分が大きい
「安っぽい」と感じるかどうかは、見る人の感性や経験に大きく依存します。
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欧州車=洗練されていて正解
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レクサス=独特で派手=間違い
という価値観に縛られていると、LSの魅力は伝わりにくいかもしれません。逆に、「和の美」「クラフトマンシップ」を理解している人にとっては、LSの内装は“芸術品”のように映るのです。
✅ 走行性能・静粛性・安全装備は世界トップレベル
見た目の“安っぽさ”とは無関係に、LSは以下のような本質的な性能面では非常に優秀です。
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静粛性(ロードノイズ・風切り音の抑制)
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高速安定性と直進性の高さ
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高度な運転支援システム(Lexus Teammateなど)
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マッサージ機能付きのリアシート
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ナイトビュー、アクティブステアリングなどの先進装備
つまり、**「見た目だけで評価するとLSの本当の価値は見えない」**ということです。
まとめ:レクサスLSは安っぽい車ではない。評価の分かれ方に注意
レクサスLSが「安っぽい」と言われる理由には、内装デザインの好み・素材の一部・欧州車との比較・中古価格の下落など、主観的な要素が大きく関係しています。
しかし実際には、
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クラフトマンシップに基づいた丁寧な造り
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快適性・静粛性・装備のレベルは世界トップクラス
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本物志向のオーナーに長く支持されている
という確かな価値を持った本格ラグジュアリーカーです。
「安っぽい」という意見に流されるのではなく、自分の価値観でLSの魅力を判断できる人こそが、本当に似合うオーナーなのかもしれません。